
こんにちは。兵庫県明石市でスライサー、カッター、成型機などの製造販売を行っているアサヒ産業の辻と申します。
皆さんは食品加工の現場でスライサーを使用していると、「いつもと違う音がする!」と焦った経験はないでしょうか?
こうした異音は、機械から発せられる重要なサインです。放置してしまうと部品の破損や機械全体の故障につながる恐れもあるため、早めの確認と対処が必要になります。
今回の記事では、スライサーから異音が発生した際の基本的な確認方法と、現場でよく見られる代表的な原因についてご紹介します。
♦ 異音に気づいたらまず行うこと

普段通りに稼働しているスライサーから、
「ゴロゴロ」
「ガタン、ガタン」
「キーン」
といった異音が聞こえた場合は、機械の不調を知らせるサインかもしれません。
異音が発生したら、まずは慌てずに原因を特定していきましょう。
原因を特定する方法については順を追って解説します。
【1】異音が発生している「場所」を特定する

異音がした際、まずはじめにやって頂きたいのは「どこから音が発生しているのか」を確認することです。
やり方は意外と簡単です。
♦ 部品を一つずつ外して確認する
例えばミニマルチスライサーの場合は、
1.刃物を外して運転する(※インバーターは止めておくこと!)
2.音が消えなければコンベアを片側ずつ外す
3.コンベアベルトのみを外して確認する
上記のように、部品をひとつずつ外していくと、どこかの段階でピタッと音が止まります。
ある部品を外したときに異音が止まれば、その箇所が原因である可能性が高いです。
【2】異音の「原因」を特定する

発生箇所がわかったら、次は異音の原因の特定を行います。
♦ 動作をよく観察する
音がする部品を再度取り付けた状態で運転し、
・どのあたりから音が出ているか
・動作に異常がないか
を確認します。
このとき、原因がすぐに判明する場合もあれば、なかなか原因がわからない場合もありますが、上記の方法が基本のトラブルシューティングです。
♦ 現場でよくある異音トラブル3選

ここでは、私たちが長年スライサーを見てきた中で「ありがちな異音のパターン」の代表的なものを3つご紹介します。
① ガタンゴトンと振動を伴う異音
異音のトラブルで一番多いのが、チェーンが伸びたり固くなったりしているときです。
チェーンがスプロケットに正しく噛み合わず、乗り上げてしまうことでガタンゴトンと振動や異音が発生します。
この状態を放置すると、スプロケットがロックされて機械全体に大きな負担がかかり、フレームやギアの破損に繋がってしまう恐れもあります。
② ガラガラ、ゴロゴロという異音
こちらはベアリングの摩耗や破損で動きが悪くなったときに発生する異音です。
特にベアリング表面のシールが破れて、中のボールが丸見えになっている状態は故障寸前の危険なサインです。
完全に壊れてしまう前に、早急に部品を交換しましょう。
③ キーンという高い摩擦音
たまにあることなのですが、ベルト裏にある蛇行防止用のガイドが樹脂プレートに当たった際にキーンという異音が発生します。
この場合は、ベルトが縮んでテンションがきつくなっていることなどが原因です。
異音を解消するには、ベルトの偏りを調整し、テンションを緩める必要があります。
♦ 判断に迷ったら無理をしない

さきほどご紹介した、ありがちな異音のパターンのほかにも、さまざまな原因で不思議な異音が発生する場合があります。
「なんだか変な音がするな」と感じたら、まずは機械の稼働を止めて確認をしてみてください。
異音でありがちなのが、チェーン、ベアリング、ベルト裏の蛇行防止用ガイドの3つが現場でよく見られるトラブルです。
異音を放置すると大きな故障につながりますので、早めの対応を心掛けるようにしましょう。
もし、自社での判断やチェックが難しい場合は、無理に分解や修理を行わず、お気軽に弊社やお近くの代理店までご連絡くださいね。
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