
こんにちは。兵庫県明石市でスライサー、カッター、成型機などの製造販売を行っているアサヒ産業の辻と申します。
今回は、お客様からよく質問をいただく「スライサーの防水」について分かりやすく解説します。
スライサーの清掃や水洗いでお困りの方は、ぜひご一読いただけますと幸いです。
よくある質問:「どこまで水をかけて大丈夫?」

スライサーを納品する際「スライサーはどこまで水をかけて大丈夫?」とお客様からよく聞かれます。
「清掃するとき、ここは濡らしてもいいの?」
「どこまでなら水洗いしてもOK?」
と迷ってしまう方も多いはずです。
実は、こうした疑問を解消するための“防水規格”というものが存在します。
防塵・防水の基準「IPコード」とは?

スマホの仕様などで「IP67」という表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
これは「IPコード」と呼ばれる防塵・防水性能を表す国際規格で「International Protection」の略です。
IPコードの読み方
IPコードは2桁の数字が記載されていますが、左と右の数字でそれぞれ意味が異なります。
- 左の数字:防塵性能(0〜6の7等級)
- 右の数字:防水性能(0~8の9等級)
例:「IP67」 → 防塵6級・防水7級
たとえばスマホのiPhone(7以降)はIP67規格であり、
防塵性能は「粉塵が内部に侵入しない」
防水性能は「水深1mに30分間水没させても水が侵入しない」程度の性能を備えています。
※ただし完全防水ではないため、お風呂での使用は推奨されていません。
また、「IPX7」「IP6X」のように “X” がついている場合は、数字のある部分の性能のみが規定されていることを意味します。
IPコードに関する情報は、以下のソフトバンクさんのサイトで詳しく説明がされています。
参考資料:ソフトバンクニュース 【解説】防水・防塵性能を表すIPコードって? 規格の読み方やスマホ使用時の注意点などを説明します
アサヒ産業のミニマルチスライサーの防水性能は?

では本題のアサヒ産業「ミニマルチスライサー」はどうなのか?
調べたところ、各部品ごとに次のような防塵・防水規格が設定されています。
- スイッチボックス:IP54
- 操作スイッチ:IP67
- 近接センサー:IP67
- モーター:IP44
各部品の数字がバラバラなのはなぜ?
部品の役割・構造が異なるため、適切なIP規格もそれぞれ違っています。
例えばスイッチボックスの「4」(防水4級)は「水しぶき程度はOK、直接水をジャーッとかけるのはNG」という意味です。
スライサーを清掃するときの注意点

スライサーのステンレス部分は水をかけても問題ありません。
以下の箇所に直接水をかけないように注意すれば、水洗い自体はOKです。
- スイッチ
- センサー
- 電装部品(スイッチボックスなど)
スライサーを水洗いしたい場合は、上記の部品に直接当たらないように気をつけるだけで、故障リスクをぐっと下げられます。
【まとめ】スライサーはステンレス部分なら水洗いOK!

今回は「スライサーの防水」についてお伝えしました。
- スライサー各部品には異なるIP規格がある
- ステンレス部分は基本的に水洗いOK
- 電装部分に直接水をかけなければ安心して清掃が可能
清掃作業の参考にしていただければ幸いです。
不明点があれば、いつでもお気軽にアサヒ産業までご相談ください。
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