こんにちは。兵庫県明石市でスライサー、カッター、成型機などの製造販売を行っているアサヒ産業の辻です。
5月の過ごしやすい気温が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回はアサヒ産業の人気商品「ミニマルチスライサー」の角切りについてご紹介させてください。
ミニマルチスライサーの角切り方法は3通り
ミニマルチスライサーは、多種多様な食材をカットできる機械です。
対応する食材は、肉、魚、加工食品などで、幅広い現場でご愛用いただいています(^^♪
その中でも人気かつ、よくお問い合わせをいただく加工が「角切り(ダイスカット)」です。
一口に「角切り」と言っても、ミニマルチスライサー1台で行うのか、2台をL字ラインに配置するのか、Iラインに配置するのかで、3通りの方法があります。
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1. ミニマルチスライサー1台の場合
処理量が少ない(1回の生産量が200〜300kg程度)のとき、ミニマルチスライサー1台で2回カットする方法がおすすめです。
ミニマルチスライサー1台での加工は、一度機械で短冊状に原料をカットしてから、向きを変えて再度カットします。
▼ミニマルチスライサー1台での角切り
300kg〜1トンを超える加工を行いたい場合は、後述するミニマルチスライサー2台を連結する方法が効率的です。
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2. L字ラインの場合
L字ラインは、2台のスライサーをL字型に連結する、角切りのなかで最も一般的な方法です。
加工の手順は、はじめに第一カッターで短冊状に加工したあと、先端にあるローラーで原料をひっくり返します。
次に、原料を異なる方向から第二カッターでカットし、角切りにします。
ポイントは、第一カッターのコンベアベルト先端にある大きなローラーです。
このローラーにより、原料がきれいに回転して、第二カッターでまっすぐカットができます。
文面だけではわかりにくいので、詳しくは以下の動画を確認してみてください。
▼L字ラインの角切り
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3. Iラインの場合
Iラインは、2台のスライサーをまっすぐ直列に並べる方法です。
スペースの問題でL字ラインが設置できない場合や、加工の精度が求められる場合に適しています。
Iラインは、第一カッターでカットした後に、コンベア上で鶏肉を回転させ、第二カッターで角切りにします。
原料を回転させるには手作業、または自動回転装置(RTM)が必要ですが、人手を最小限に減らしたい場合は、RTM(自動回転装置)の導入がおすすめです。
こちらも以下の動画で解説しているのでご確認ください。
▼Iライン(手作業)の角切り
▼Iライン(RTMシステムライン)の角切り
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その他の角切り方法と注意点
その他に、機械で角切りする方法としては、1枚刃を使ったダイスカッターやポーションカッターで2回通す方法もあります。
これらとミニマルチスライサーとの違いは、処理スピードと歩留まりの高さです。
ダイスカッターやポーションカッターは、1枚刃の構造上、カットの際に原料が床に落ちてしまい、歩留まりが下がってしまいます。
しかし、多層刃のミニマルチスライサーなら、原料が床に落ちることがほぼありません。
また、カットの大きさに関わらず高速での処理も可能なため、角切りをする際はミニマルチスライサーのご利用がおすすめです。
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食品加工のご相談はアサヒ産業まで
角切りについてのご紹介はここまでとなります。
このほかにも、食品の加工についてご質問等ありましたら、ぜひお気軽に弊社までご連絡ください(^^)/