鶏肉

現場満足度が大幅アップ! 黒光商事株式会社 岡村主任インタビュー

概要

業種
食品卸売業・商社
製品
●導入機械/ミニマルチスライサーMK-Cタイプ(ベルト幅450mm大型タイプ)L字ライン
導入前の課題
生産量が増える中で、安定した品質の商品を提供する必要が出てきたため、処理量が多く、均一な商品を作れる機械を探していた。

学校給食加工の最前線から選んだ「高稼働×信頼」のスライサー

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自社加工だからできる安心・安全な給食食材

黒光商事株式会社は給食用の食材の開発・販売・加工・配送を手がけており、雪ヶ谷(東京都大田区)に本社があります。事業拡大にともない、ご縁のあった神奈川県川崎市の川崎南部市場(川崎幸市場)内に川崎支社を構えました。学校給食以外にはマルシェやPB(プライベートブランド)も展開しています。

弊社の製造部は扱う商品が多岐にわたるため部門がいくつかに分かれており、その中で私は鶏肉を工場で加工して、日々お客様のためにご提供する部門の責任者をしています。

幅広い取り扱い商品の中でも特に鶏肉は自社で加工してお届けできることが、弊社の強みです。ニーズに合わせて自在に工夫できるということは、原材料の選定から加工まで一貫して管理できますので、自社のポリシーを徹底することができるという点で重要だと考えています。

弊社では、給食を食べる子どもたちのために「安心・安全」を第一に掲げています。鶏肉については、特定の農園と契約し、卵の段階から抗菌剤や抗生物質を一切使わず、病気にもかからず立派に成長できた強い個体のみを使用しており「お肉になる前の段階」からこだわっています。その背景には、「子どもたちに、より良いものを届けたい」という強い想いがあります。

鶏肉に限らず、弊社が扱うすべての食材において「国産」というポリシーがあります。これは全部署・全社員に共通した考えであり、弊社が強く伝えたいポイントでもあります。

私自身、小学生の子供がいる親として、現場で加工する一つひとつの食材に対して「これは自分の子が食べるものだったらどうか」という気持ちで、日々製造に向き合っています。

中学校給食参入で急増する需要と品質維持の工夫

弊社が主に学校給食向けに展開しているエリアは、東京都内と川崎市です。そのうち川崎市様は入札制度が採用されており、落札の有無によって物量の波があります。

また、給食制度は小学校と中学校でも分けられていて、小学校のほうは、もう20年以上前からとなり、かなり長いお付き合いになります。

一方で、中学校に関しては2017年から完全給食制度が導入されるということで入札が始まったという経緯がありました。それまではご家庭からのお弁当持参が基本だったのですが、「センターで給食を作って中学生にも提供していこう」という流れが始まりました。

中学校給食の入札に参入することで、物量が大きく増える見込みがありました。ただ、商品ごとの仕上がりにムラが出ないよう、精度を安定させることが課題となりました。このタイミングで大元の設備を投資し直さなければいけないという機運が社内で高まりました。

弊社の代表と工場長が、他社の食肉加工の現場を視察させていただく機会がありました。そこで使用されていたのが、アサヒ産業様の「ミニマルチスライサー」だったのです。

実際に見て、「あ、これいいな」と感じたことがきっかけで、その後ご紹介を受け、弊社でも検討を始めました。その視察の場が、最初のきっかけだったのではないかなと思います。

L字型配置と大型スライサーで効率化した加工現場

弊社で導入したのはミニマルチスライサーMK-Cタイプ(ベルト幅450mm大型タイプ)です。弊社では処理能力を高めるために特注のカスタマイズしてもらいました。これは1時間あたりでおおよそ500〜600kgは処理できますから、性能の高さを実感します。

ミニマルチスライサーMK-Cタイプはとてもシンプルなつくりです。スイッチ類もシンプルですし、スピード調整や刃の位置の調節も簡単で、作業者からすると「扱いやすい機械だな」という印象です。お手入れも簡単なので、現場ではかなり助かっています。

コンベアの一部がワイドになっていて、一度に多くのお肉を入れられます。

また、例えばサイコロ状にカットするところを想像していただくと分かりやすいと思いますが、縦方向にカットしたら90度向きを変えてからカットする必要がありますよね。この工程を、2台のスライサーをL字型に配置したことで、1回目のカットを終えたお肉を90度回転させることなく、ワンウェイで2方向から切ることができるようになりました。

この構成にしたことで省人化にもつながりましたし、1時間あたりの処理量を上げるという点でも大きな効果がありました。そして何より、L字にすることで機械全体がコンパクトに収まり、省スペースで運用できるようになったのが大きいです。おかげで限られたスペースの有効活用ができています。

当時の担当者は導入時にこの配置を少し悩まれたようですが、結果的にこのL字型の工夫がすごく良い方向につながったと感じています。

ミニマルチスライサーMK-Cタイプでサイコロ状にカットした鶏肉

 

ミニマルチスライサーを使ったL字ラインでの角切りテストの様子

歩留まり向上と静音性で現場満足度アップ

いわゆる歩留まり(投入した素材の量に対して実際に商品・製品として得られる割合のこと)といいますか、例えば100kgのお肉を加工するとして、どうしても端材というか、落ちてしまう部分や使えない部分って出てきますよね。その点でも「ミニマルチスライサー」はロスが少なくて非常に優秀だなと感じています。無駄が出にくい、そういう印象ですね。

導入したものは特注仕様で大型化している分、パーツもそれなりに重たくなっていて、交換する際には20kg近くある刃を持ち上げる作業もあります。その時にまず感じるのは「音の静かさ」ですね。動かしている間もとにかく音が静かで、まわりで作業している人との会話でのやりとりに支障が出にくい。これも、現場ではありがたい点のひとつだと思います。

高稼働でも安心! アサヒ産業の迅速なサポート体制

「ミニマルチスライサー」での食材の仕上がりには、とても満足しています。ただ、どうしても(学校給食の)入札の兼ね合いで加工量の波があるため、使っている円盤(カッター刃)の摩耗具合については、都度しっかりと見極める必要があります。

アサヒ産業様が提示している「このくらいの物量での使用を想定しています」というパフォーマンスの目安を、弊社では上回ってしまうので、エンジニアの方が点検などで来てくださるたびに、「こんなに切っているんですか!?」と驚かれたりして。予想以上にハードに使っているということですね。

当然ながら、長く使い込んでいると刃の切れ味は落ちてきますので、研磨もお願いしています。想定以上の量をさばいているからこそ、刃のメンテナンスも重要になってきます。

アサヒ産業様のエンジニアの方は、電話をすればすぐに対応してくださいますし、こちらに来ていただいた時には、仕組みや扱い方についても丁寧に教えていただいています。現場で起こりがちなケースについても具体的に説明していただけるので、たいていのことは自分で対応できるようになりました。電話越しでも解決できるケースも多くて、本当に助かっています。

これはやっぱり、機械が扱いやすいという点が大きいのかなと思います。そして、いざというときにはすぐに駆けつけてくれる体制もあるので、サポート面はとても充実していると感じています。

多品種・大量加工でも安定! 導入企業へのおすすめポイント

もし加工量がこれまで以上に増えてくれば、「ミニマルチスライサー」を複数台導入して、量産体制で使っていきたいです。それくらい、扱いやすくて信頼できる機械だと感じています。

ご参考になると良いのですが、弊社では多いときで月間の加工総量が40〜50tになります。週でいえば10t弱、1日あたりに換算すると2tほどの加工量がある会社さんなら、導入するメリットがあると思います。

冷凍品もあれば、半解凍のもの、生など、いろんな硬さの食材があります。鶏皮のように扱いにくい部分もありますし、そういった”切りにくいもの”が混ざっている状況でも、問題なく使えます。

アイテムを選ばず、安定したカットができるという点では、かなり幅広い企業様におすすめできるのではないでしょうか。

納品形態の見直しで作業負担を大幅軽減

食品加工の増産に伴い、弊社は労働環境の改善にも力を入れています。まず、給食納品における納品形態の見直しを行いました。以前は、1回の納品で5kg入りの袋を4袋、計20kgの容器で納めていました。20kgの容器ではトラックの上り下りなどで、足を滑らせてしまったり、体の負担が大きいことから、安全面と作業負担軽減のために容器を変更し、10kg単位で納品するスタイルに切り替えました。現場からは「すごく楽になった」と喜ばれています。

また、これまで20kgの深めの容器でラベルを容器の側面に貼っていたため、せっかく「ミニマルチスライサー」で加工した鶏肉も「皮付きか皮なしか」「どんなカットか」など、内容がひと目では分かりにくい状態でした。そこで、10kg用の平たい容器に変えてお肉を平らに置くことで、上面に内容が書かれた情報用紙を直接乗せて見やすくしました。

ちょっとした工夫で、現場の作業負担や判断のスピードにも大きく影響する改善になったと思っています。今後も改善を重ねながら、よりよい納品体制を模索していきたいと考えています。

地域とつながる! スクールランチマルシェの取り組み

川崎南部市場(川崎幸市場)にて、「スクールランチマルシェ」という名前で販売所を運営しています。これは、弊社が給食用に取り扱っている食材を、地域の皆様に直接手に取っていただける場として設けたものです。

近隣の学校の栄養士の皆様や先生方、また保護者様が訪れて「うちの子が学校で食べている給食って、こういう食材を使っているんだ」と実感できる場所になっています。

市場でのお祭りなどイベントもありますし、場を通じて食の安全性や品質の見える化にも貢献しています。お客様にとっても弊社にとっても、良いつながりの場になっていると感じています。

さらに弊社では「にんべん」様等、企業様と連携し、学校給食向けのプライベートブランド製品を製造しています。パッケージには弊社のロゴも入っていて、それを実際に学校様へ納品していますよ。これらは「スクールランチマルシェ」でも買えますので、ぜひ「黒光ブランド」商品を手に取ってもらいたいですね。

給食の枠を超えて広がる新たな可能性

年々少子化が進み、子供の数が減ってきています。つまり学校給食の食数が目に見えて減少していく、ということ。これから5年、10年というスパンで見ても、食数は確実に減っていくと言われています。

そうなると、今のやり方のままでは「そもそも食べてくれるお客様の数が減る」という現実に直面することになります。だからこそ、これからは給食とは別のマーケットにも展開していかなければいけないのではないかとも考えています。

その中で、弊社が自社で加工場を持っていることは、課題認識を高める対応力という、武器になると感じています。新たなマーケットに展開していく中で、「こんなこともできますよ」と応じていける対応力は、加工設備と人の力が揃っているからこそ発揮できると考えています。

アサヒ産業様の「ミニマルチスライサー」も、その”応じていける力”のひとつです。今後、新たな業態や取引先が生まれていったときに、アサヒ産業様の製品がそこでも柔軟に活躍してくれたら嬉しいなと感じています。

今後もアサヒ産業様には、現場の声や社会の変化に応じた新しい提案をぜひお願いしたい――そんな期待も込めて、これからのパートナーシップに期待しています。

 

【黒光商事株式会社(本社)】
〒145-0065
東京都大田区東雪谷5-29-8
●公式サイト
https://www.kokkousyouji.co.jp/

●スクールランチマルシェ(School lunch marche)
https://www.kokkousyouji.co.jp/marche/ (公式サイト内)

https://saiwai-ichiba.jp/shop/suisan/kokkou.php (川崎南部市場サイト)

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